最低賃金の引上げ目安 労使議論が本格化 (2025年7月28日)
厚生労働省の中央最低賃金審議会は22日、今年度の最低賃金の目安を決める小委員会を開き、本格的な議論を開始した。参考指標として、食料品の消費者物価指数の前年比伸び率(昨年10月から今年6月まで平均6.4%)を示した。政府目標の2020年代に全国で平均1,500円を実現するには、1年当たり7.3%の引上げが必要。
人的資本に関する有報開示様式改正へ (2025年7月28日)
金融庁は人的資本に関する有価証券報告書の開示様式を改め、成長戦略と関連付けた記述を求める。従業員数などの記載項目と労働環境や人材育成の項目などの一本化、女性管理職比率や男女の賃金差の人的資本の記載項目への集約、単年度の実額しか開示義務のなかった従業員平均給与の増減率の記載義務化などを行う。2025年内に内閣府令を改正施行し、3月期決算の企業は2026年提出の有報から新しい様式での開示が求められる見通し。
実演家・スタッフの社会保障整備へ 新財団設立 (2025年7月28日)
舞台・音楽業界の14団体は一般財団法人「日本実演芸術福祉財団」を設立、23日に記者会見を開いた。フリーランスの実演家やスタッフの労災保険特別加入の手続き代行等を担う。9月に「労災保険センター」を設立予定で、費用負担の軽減を図り、加入を促進する。イベントが中止になった際の補償に向けた枠組みづくりも検討する。
ハローワークの検索・応募がスマホに対応 (2025年7月21日)
厚生労働省は、ハローワークに登録された求人の検索・応募画面を、2026年4月を目処にスマートフォンでも使いやすいよう対応させると発表した。若者層のハローワーク活用を促し、人手不足が深刻な医療や福祉などの就労につなげる狙い。同省によると、24年1月〜6月に就職した人のうち、広告(インターネット上の求人等)の利用は31.1%、民間の職業紹介所が7.8%、インターネットを含むハローワークが16.0%だった。
政府が外国人政策「司令塔」を設置 (2025年7月21日)
政府は15日、外国人政策の司令塔となる「外国人との秩序ある共生社会推進室」を内閣官房に新設した。関係省庁の職員約80人で構成され、出入国管理の徹底や社会保険料の未納防止、土地取引規制、「経営・管理」ビザの要件厳格化等の課題に横断的に取り組み、省庁間で税・社会保険料の滞納状況を共有するシステムの整備も進める。